ラエリタムの決戦
オープニング
硝煙の風・ラエリタム。発見当初よりファージによる危機的状況が予言されていた世界は、今まさに滅亡へのカウントダウンを刻んでいた。
長期にわたるファージの侵食は世界繭に深刻なダメージを与えており、早急にファージを排除しなければ世界繭は限界を迎えてしまう。ファージの拠点となっている植民惑星ニューラエリット周辺では既に世界繭に穴が開いていて、ファージだけではなく小型ワームの侵入をも招いている。
またマンファージの対ラエリット方針の変更により、宙域破壊兵器が使用されようとしている。強力すぎる兵器はただラエリット周辺を破壊するに留まらず、発動すればそれが世界繭へのとどめになるだろうと導きの書に示された。
滅亡を防ぐ手段は、述べるだけなら簡単だった。
すなわち、両方とも防げ――。
「例えば、それは根治療法」
リクレカが操作する映像機器は、宇宙に浮かぶ赤黒い惑星とディラックの空がのぞく小さな穴、そして宇宙を高速で航行する宇宙艇を映していた。
「ラエリタムの主要な危機要因を全て排除します。植民惑星ニューラエリットにいる全マンファージの討伐、及びブラックホールカノンの阻止をお願いします」
いつになく力のこもった声で、リクレカは告げる。
「可能なら別々に処理したかったのですが、時間がありませんので同時に攻略します。どちらか片方でも失敗した場合、ラエリタムは滅亡します」
つまりチャンスは1度きり。これが事実上、ラエリタムにおける最終戦だった。
配布された作戦書の内容は、以下の通りだ。
>mission ALPHA マンファージ討伐作戦
ニューラエリット(略称NR)の都市や軍事施設・宇宙港にいるマンファージを殲滅します。
ニューラエリットはファージの侵食により赤黒い色彩に包まれていますが行動上の支障は特にありません。
こちらに参加する皆様は転移により目標エリアに侵入、マンファージ討伐後は再び転移によりロストレイルに帰還し次の目標へと向かいます。
転移魔法については有志の協力があります。またマンファージの特定は導きの書の情報をノートに送りますので現地行動に集中して下さい。
なお目標エリアにはマンファージに操られている人々も施設規模に応じて存在します。攻撃時に妨害を受ける可能性が高いのであらかじめ考慮しておいて下さい。被害を出さないのがベストですが、もしもの場合はマンファージ討伐が優先されます。
また獣人やその他ファージ変異獣が護衛に付いている可能性もありますので、そちらは合わせて排除して下さい。これらはマンファージが倒されると無差別破壊行動に出ます。
目標エリア数は17、各エリアに1体ずつマンファージが存在します。
居住地域での作戦のためロストレイルの火力援護は受けられません。軍事施設の大型兵器類の陽動は別動隊が行います。
>mission BRAVO 大型兵器陽動&小型ワーム阻止作戦
ニューラエリット付近の宙域に、ディラックの空へとつながる穴が開いています。これは世界繭に開けられた穴で、現在は小型ワームが通れる程度の大きさになっています。落とし子の侵入は世界繭へのダメージになり、ダメージ蓄積が多すぎるとマンファージを倒しても穴が閉じなくなる可能性があるのでこれ以上の侵入を防いで下さい。
また穴付近での戦闘が確認されればニューラエリットから大型兵器類――艦船やORAこと人型兵器マテリアルファイター(略称MF)・26m級の人工生物バイオモンスター(略称BM)が投入されます。こちらで引きつけた方が地上行動がしやすくなるのでこれらも合わせて迎撃して下さい。飛来するMFは無人機のみなのでパイロットの心配は必要ありません。
陽動を兼ねるためALPHAに先行し、マンファージを殲滅し穴が閉じるまで戦闘は続くので持久戦となります。激しい戦闘が予想されますがペース配分には気をつけて下さい。
ロストレイルの火力支援は受けられます。
>mission CHARLIE ブラックホールカノン阻止作戦
ブラックホールカノン(略称BHC)を展開するための部隊は亜光速で中性子星へと移動しています。
移動中に戦闘を仕掛けるのは難しいため、中性子星付近へ先回りし迎撃態勢を整えた上でこれを撃破します。
リープゲート展開装置についての詳細が不明のため、敵は必ず殲滅して下さい。
敵戦力は高速宇宙艇1隻と34m級のBM4体です。数は少ないですがBMは専用調整された高性能タイプで、特にファージ変異獣である指揮官型は動力源としてワームを組み込まれていて別格の強さを誇ります。
現地到着から敵襲来まである程度時間がありますので万全の体制で迎撃して下さい。
ロストレイルの火力支援は受けられます。
>戦力情報
今作戦は行動エリアがラエリットから遠く離れている事、また敵がマンファージである事からラエリットの戦力は参加できません。
マンファージは現地の携行火器と触手攻撃がメインです。古いマンファージほど戦闘力は高くなります。
獣人や大型兵器群はSFやロボットアニメに近い攻撃手段を持っています。
その他ファージ変異獣や小型ワームの強さは個体に依存します。
>備考――宇宙戦注意事項
BRAVOとCHARLIEは宇宙戦となります。以下の点に気をつけて下さい。
・体内に0世界環境を再現するナレッジキューブの飴玉が支給されます。生命維持装置ですのでうっかり吐き出さないようご注意下さい。予備はロストレイルにあります。
・必要な足場はロストレイルが生成します。
・真空無重力のため敵の攻撃を受けた時に流されやすくなります。またロストレイル周辺や白兵戦距離以外では何らかの形で空気を必要とする攻撃手段は扱いづらくなります。ただしギアはこの制限を受けません。
(影響を受ける例:酸素を必要とする燃焼、空気振動で伝わる音、極低圧では蒸発してしまう液体など)
・飴玉効果である程度の空力特性は得られます。空気を掴む事は出来ますが飛ばす事は出来ないと考えて下さい。
全体の作戦名は「end of nightmare」と記されていた。
マンファージによる悪夢は、確かに終わらせなければいけないだろう。
ラエリタムの命運は、この1戦に託された。
ご案内
『硝煙の風・ラエリタム』がファージによって滅びの危機を迎えていることがわかりました。最悪の事態を避けるため、ラエリタムの危機要因を全て排除する事になりました。
このイベントはフリーシナリオ形式で行われます。
→フリーシナリオとは? フリーシナリオはイベント時などに募集される特別なシナリオです。無料で参加できますが、プレイングは200字までとなり、登場できるかどうかはプレイングの内容次第です。 |
■参考情報
■参加方法
(受付は終了しました)
■選択肢
【1】マンファージ討伐作戦に参加する
ニューラエリットの都市や施設に潜入し、マンファージを倒します。獣人やファージ変異獣の他、操られた人々による妨害も予想されます。
敵戦力:マンファージ17体、獣人、ファージ変異獣、操られた一般人や生物 総数不明
【2】大型兵器陽動&小型ワーム阻止作戦に参加する
世界繭の穴の付近で侵入してくる小型ワームやニューラエリットの大型兵器群と戦います。【1】の補助作戦ではありますが最も激しい戦闘が予想されます。
敵戦力:小型ワーム、26m級BM、MF(無人機)、艦船 各多数
【3】ブラックホールカノン阻止作戦に参加する
中性子星付近に先回りしてブラックホールカノン発動のために行動中の部隊を迎撃します。敵は少数ながら非常に強力です。A・Bとは完全に別行動になります。
敵戦力:高速宇宙艇1隻、34m級強化BM4体(内指揮官型1体)
結果
これまでの経緯
■新世界の発見と危機
世界樹旅団との決戦により飛び散った世界計の破片。それにより発見された世界の1つである『硝煙の風・ラエリタム』は、発見当初よりファージの侵食による危機的状況が予言されていました。惑星ラエリットへ赴いたロストナンバー達の調査により、現地で「フォールス」と呼ばれる空からの厄災のうち生物型の指揮官はファージ変異獣であること、また生物型フォールスに先史文明との共通点が多い事が判明しました。
■マンファージの襲来
フォールスの支配下にありラエリットでは珍しい地上施設の残っているアズール盆地、そこにマンファージの出現が予言されました。現地の攻略作戦に同行する形で討伐が行われ、一連の戦闘と調査の結果フォールスの大元が先史文明時代に移民船で発生したマンファージである事が判明しました。
■イータム攻略戦
マンファージは植民惑星を拠点にラエリタムを侵食していました。長い年月にわたる侵食によりラエリタムの世界繭は限界に近く、早急に拠点位置の情報を入手するため図書館は現地軍による衛星イータム攻略作戦に協力する事になりました。一方でフォールス達も現地の激しい抵抗に対し大規模攻勢を用意していたため、両勢力は宇宙空間で激突する事になりました。敵の大戦力や小型ワームの出現に苦戦したものの、イータム潜入部隊の素早い基地制圧もあり戦闘はラエリット側の勝利になりました。しかし予想を超える抵抗にラエリタムの制圧をあきらめた敵は、ブラックホールカノンによるラエリット宙域の破壊作戦を発動させたのでした。