シド・ビスターク

長らく行方不明だった館長が、2010年末に見つかったことは知っているな?
館長の所在がはっきりするまでの経緯をまとめてみたぞ。実に大勢のロストナンバーの協力と活躍があってたどりついた成果だったと言えるだろう。

それに……館長を見つけるための冒険を通じて、いろいろな出会いもあった。それらはいずれ――また別の旅のきっかけになるかもしれないな。

行方不明の館長をついに発見!

■館長の足跡を求め、3つの世界へ

カンダータ訪問団が持ち帰った情報により、館長が行方不明中に、ヴォロス、ブルーインブルーに立ち寄った可能性が高いことがわかりました。そして「今現在もインヤンガイにいるのでは?」という推理が成り立ったのです。そこで、前2者の世界へは特務をおびた調査隊を派遣する一方、インヤンガイでは探偵たちの協力を得て大規模な捜索活動が行われることとなりました。

インヤンガイで起こっている奇怪な事件の数々……その情報を集めてみれば、「もしかして館長に関係あるのでは?」と思われるものがいくつか見つかり、ロストナンバーたちがその真偽を確かめるためにインヤンガイへと旅立ちました。

■ヴォロスの秘境に隠されていたものは……

館長は竜刻の大地・ヴォロスの辺境に住む、古代種族ドラグレットと接触した痕跡がありました。ヴォロス特命派遣隊は、ドラグレット族に会って情報を得るため、ヴォロスへと赴きました。人跡未踏の密林を越え、ドラグレットたちの信頼を得るべくかれらが課す試練に挑みます。

かれらと交流を持てたのもつかのま、ヴォロス辺境の新興国が密林への侵略を開始。ターミナルからの援軍も加わって、侵略軍VSロストナンバー&ドラグレット連合軍の戦いが起こります。見事、ドラグレットたちの危機を救ったロストナンバーたち。ドラグレット族は、かれらが知る館長のことを話してくれました。

館長はドラグレット族の聖地に眠る膨大な竜刻のパワーを用いて、自分自身のセクタンを封印したことが判明しました。つまり、館長のヴォロスへの旅は、世界図書館の追跡を免れるための支度だったのです。

■館長はブルーインブルーに何を夢みた?

一方、無限の海洋・ブルーインブルーの領主「奇譚卿」が館長とかかわりがあったこともわかり、ブルーインブルー特命派遣隊が、ブルーインブルーの航海にでかけます。「奇譚卿」によれば、館長はブルーインブルーの古代文明について探るために、高名な学者に会いに行ったというのです。

館長の足跡をたどるように航海を続けた調査隊は、目的地・ネイリウムが海賊団に襲撃してされているところに出くわします。ブルーインブルー最大最強の海賊、鉄の皇帝・ジェロームが、古代文明を研究する学者のみならず、ブルーインブルーの技術者や都市の住民を捕らえ、自身の軍艦にして都市たる巨大な浮島をつくっていたのです。

調査隊は、ジェロームの都市から館長と親交のあったオリバー博士を救出。ジェロームの都市にも打撃を与えることに成功します。ここまでの調査で、館長はしばらくブルーインブルーに滞在し、『沈没大陸』と呼ばれる古代文明滅亡の謎を解くことが、「世界を救う方法」につながると信じて研究をしていたようです。しかし、志なかばで、何者かの襲撃を受け、ブルーインブルーから逃げるように旅だったというのですが……?

■世界の狭間から、館長を救い出せ!

インヤンガイでの大捜索の結果、掴まれた有力な手がかり――、それは、インヤンガイの仮想現実空間『壺中天』の中に館長がいるというものでした。新たな調査の結果、はたして、館長はインヤンガイとディラックの空の中間地点である「世界の狭間」で、ディラックの落とし子に捕獲されていることがわかったのです。

館長を救出するためには、きわめて特殊な性質を持つディラックの落とし子「ハンプティ=ダンプティ」 を倒すため、ロストナンバーたちも『壺中天』に入り込み、さまざまな仮想現実の世界で活動する必要がありました。この奇妙な作戦を遂行するためのトレインウォーが行われ、結果、落とし子を撃破して、館長の身柄を確保することができたのです。

壱番世界の暦でクリスマスを目前に控えた頃――、長年の間、行方不明だった世界図書館館長・エドマンド・エルトダウンはターミナルへ帰還しました。命に別状はないものの、消耗が激しいため、現在は館長公邸で療養中ですが、いずれ、彼の口からその謎めいた旅の真相が語られるのかもしれません。

●館長エドマンド、その旅の軌跡
現在までに、さまざまな調査からわかっているのは次のことです。

旅立ち 世界図書館館長・エドマンド・エルトダウンは、『世界を救う方法』を見つけるために単身旅立ち、消息を絶ちました。なぜ誰にも告げずに旅立ったのかは謎です。
ヴォロスへの旅 彼はまずヴォロスに立ち寄り、古代種族ドラグレットと交流することでかれらの聖域の力を借りることにし、そのパワーによって「自身のセクタンを封印する」ことで、世界図書館の追跡を完全に封じたのです。(※この事実はヴォロス特命派遣隊によってつきとめられました)
ブルーインブルーへの旅 その後、ブルーインブルーへ赴いた館長は現地の古代文明を研究する学者・スタンドストン博士と交友しました。ブルーインブルーの失われた文明『沈没大陸』の謎を解くことが『世界を救う方法』のヒントになると考えたのでしょうか。しかしこれは達せられることはなく、「何者かの襲撃」を受けた館長はブルーインブルーを逃げ出します。(※この事実はブルーインブルー特命派遣隊によってつきとめられました)
カンダータにて その後、なんらかの原因でロストレイルが故障、カンダータに不時着してしまいます。館長はカンダータに協力することで現地で一定の立場を得ることに成功。カンダータの異世界侵攻に乗じてインヤンガイに渡ったのち、カンダータ軍からは出奔しました。(※この事実はカンダータ訪問団によってつきとめられました)
そしてインヤンガイへ 最後に見かけられた館長は、暴霊域『美麗花園』ででした。この地ではかつてカンダータ軍が「異世界同士を接続する実験」を行っていました。それは失敗したはずでしたが、館長はその名残を利用して「ロストレイルを用いずに異世界に渡る秘術」を行使しようとしたのです。しかしそれは世界の狭間で遭遇したディラックの落とし子のために、成功しませんでした。


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螺旋特急ロストレイル

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