館報号外
突如として、われわれのまえに敵としてあらわれた『世界樹旅団』。
かれらとの戦いは今もって続いているが、ここまでの経緯をまとめておこう。参考にしてくれ。
『世界樹旅団』との遭遇!
■謎のロストナンバー集団、あらわる
それがいつはじまったのかは、定かではありません。ただ、気がつくと、幾多の世界群で行わる冒険旅行のなかで、奇妙な報告が相次ぎ始めていたのです。
頻繁に出現するようになったファージ、目撃される銀の円盤、謎のロストナンバーたち……。その影には、どうやら「世界図書館とは別のロストナンバー集団」がいたことがあきらかになりました。かれらは『世界樹旅団』と名乗り、世界図書館と同じように覚醒したばかりのロストナンバーを保護しようとするかと思えば、ヴォロスの住人から力ずくで竜刻を奪おうとするなど、さまざまな局面で世界図書館と対立することになったのです。
●不審なファージ出現事件
腐砦の浜
冬蚕の里
送り犬の坂
明るい地獄【三月】
An ominous sign
●ロストナンバーを保護しようとした集団
ぐちゃぐちゃになる前に
羊を降らす発明家
拗らせた病を更に拗らせる会
泣き虫兎 注意は大声
●ヴォロスにあらわれた謎の「旅人」
●インヤンガイのマンファージに関連した事件
●暗躍する『世界樹旅団』
【夢の上】インジールの甘き夢
【夢の上】刃のごとき、復讐の眼
ストレンジローズの花言葉
笛吹き男は顔が無い
■SOS!ロストレイル、襲撃さる
そんなある日、突如として、ディラックの空を走行するロストレイル12台が、一斉に奇襲を受けてしまいます。
ワームを操り、さまざまな特殊能力を駆使して襲いかかってくる旅団のロストナンバーに、図書館側は苦戦しますが、多くの車両で敵を撃退することに成功します。しかしそれでも、いくつかの車両が奪取され、幾人かの仲間たちがかれらに連れ去られるという事態になってしまったのです。
■戦場はモフトピア
奪われた車両と仲間は、世界樹旅団がモフトピアに建造した前線基地にあることがわかり、ロストレイル3台を投入したトレインウォーが行われました。
熾烈な戦いの結果、敵が使役する巨大ワーム・バンダースナッチを殲滅、前線基地であった『樹木の塔』を破壊し、戦場となったモフトピアのアニモフたちにも被害を出さずに勝利を収めることに成功します。
しかしこのとき、敵方に囚われていたロストナンバーには、世界樹旅団側から取引が持ちかけられていました。それにより、2人のロストナンバーは旅団のもとに出奔してしまったのです。
一方、その反対に、ターミナルには先の襲撃事件で図書館側が得た捕虜の青年が収監されていました。「パン屋のハンス」と名乗る彼の処遇について、話し合いが行われました。
世界樹旅団は今後も、さまざまな世界群にあらわれるに違いありません。かれらとのあいだに、再び大きな戦端が開かれるのも、そう遠くない日のことなのかもしれないのです……。