館報号外
ヘイ!『世界樹旅団』との長いバトルもようやく終わったみたいだなァ!!
これまでなにがどうなって、あの超ド級のラストバトルになだれ込んでいったのか、俺サマがクレバーにまとめてやったぜ。
さァ、今スグ読め! チェケラァアアアアアッ!!
世界樹旅団との決戦!
■おもな登場人物
旅団との決戦へ至る経緯の中で、重要な役割を演じた旅団側の人物を紹介します。
ドクタークランチ 世界樹旅団内で権力を持っていたツーリストです。創造した『部品』を対象の肉体に埋め込むことで、対象に特殊能力を与えることができ、同時に、対象を殺害する機能を持たせることにより『部品』を埋め込んだ相手を支配しています。多数のロストナンバーを操り、さまざまな作戦を指揮してきました。 | |
キャンディポット ドクタークランチの『部品』を持つ旅団のツーリストの一人です。ワームを飴玉に変えて封印し、使役する能力によって作戦行動に従事していました。ブルーインブルーでの戦いの結果、図書館に捕縛され、ホワイトタワーに収監されていたのですが……。 | |
ウォスティ・ベル 旅団のツーリストの一人です。誰にでも変身する能力を持ち、工作活動などに暗躍していました。なぜか、殺害されても、再び出現することを繰り返しています。 | |
シャドウメモリ/ゴースト 不定形の姿を持つ旅団のツーリストの一人です。図書館に捕縛された後、銀猫伯爵によって倒されましたが、後に、新たな肉体を得て「ゴースト」として甦りました。ドクタークランチに協力しています。 | |
銀猫伯爵 世界樹旅団内で権力を持っていたツーリストです。ドクタークランチとは対立関係にありました。穏健派で、図書館との和平の可能性を探っていたのですが……。 | |
シルウァヌス・ラーラージュ 世界樹旅団内の指導者層である「世界園丁」のひとりで、その最高位「原初の園丁」と呼ばれていた青年です。外見は青年ですが、1000年を超えて生きており、旅団を創成期から導いてきました。 |
■『世界樹』がしろしめす地、ナラゴニアへ
世界樹旅団の穏健派、銀猫伯爵の接触を受けた世界図書館は、伯爵の申し出を受けることにします。それは、世界樹旅団の中で、旅団から抜けたいと考えるものたちをターミナルへ亡命させることです。
同時に、世界樹旅団の拠点である移動する世界「彷徨える森と庭園の都市・ナラゴニア」への潜入調査が行われることになりました。
伯爵の手引きでひそかにナラゴニアに潜入したロストナンバーたちは、亡命者を連れて脱出し、帰還することには成功しますが、ドクタークランチの一派に潜入が露見。調査のため都市に残った面々は危機に陥ってしまいます。
ギリギリの状況から、幾人かのロストナンバーは脱出に成功。しかし6人のロストナンバーがやむをえず、あるいは自分の意志で、ナラゴニアに残留することになってしまいます。かれらはドクタークランチの『部品』を受け入れることでしか、生き延びることはできませんでした。
そしてこの騒動に乗じて、図書館に協力してくれていた銀猫伯爵も殺害されてしまいます。ドクタークランチが、伯爵の死を世界図書館の犯行に仕立て上げたため、旅団内では図書館との決戦の気運が高まってゆきます。
【世界樹旅団】彷徨える森と庭園の都市・ナラゴニアの祈り
【世界樹旅団】逆転運命の連星
ナラゴニアからの連絡
■奇襲!ホワイトタワーの崩壊とナラゴニアの出現
そんなある日のこと、ターミナルの駅前広場にウォスティ・ベルが出現します。彼はドクタークランチの『部品』を作動させることで、ホワイトタワーに収監されていたキャンディポットを殺害。彼女の死により、彼女の能力で封印されていたワームの群れがホワイトタワー内に解き放たれることになってしまいます。
ウォスティ・ベルは捕縛されましたが、彼がどうやって0世界に侵入したかはさだかではありません。
駆けつけたロストナンバーたちにより、ワームの群れは駆逐されたのもつかのま、0世界の空に、「彷徨える森と庭園の都市・ナラゴニア」そのものがあらわれます。
ウォスティ・ベルの本当の目的は、ナラゴニアに0世界の位置を示すことだったのです。
ナラゴニアから襲来する無数の敵。容赦ない奇襲がターミナルを襲います。防衛のための熾烈な戦いが行われました。
■マキシマム・トレインウォー発令!
ターミナルの防衛線は、おおむね成果をあげ、深刻な被害は食い止められたものの、図書館の破壊や世界司書の死亡など、少なくない犠牲も生んでしまいます。
この戦いで、ドクタークランチは巨大な異形「ニーズヘッグ」へと進化を遂げ、世界樹にさえ反旗を翻して暴走を開始します。
一方、世界樹旅団に与していたかつてのコンダクター、三日月灰人は図書館ホールの世界計を破壊した後、その部品を体内に宿したことで異様な力を手に入れます。
混迷を極める状況のなか、図書館は、12台すべてのロストレイルを投入した大規模作戦「マキシマム・トレインウォー」を発令。世界樹旅団との決戦が行われるのでした。
このとき、チェガル フランチェスカ率いる4人のロストナンバーが、ナラゴニアに潜入していました。彼女らは、ナラゴニア襲来の直前、壱番世界におり、そこで、旅団と戦ってナレンシフを強奪していたのです。
ナレンシフ強奪計画ファイナル~温泉ゼリーの下見仕立て観光風味~
チェガルたちは、「マキシマム・トレインウォー」の混乱に乗じて、《原初の園丁》シルウァヌス・ラーラージュを暗殺することに成功します。
■新たな0世界
「マキシマム・トレインウォー」の結果、『世界樹』は大きなダメージを受けて沈黙、世界樹旅団の戦力は失われます。ニーズヘッグも撃破され、戦いは世界図書館側の勝利に終わったのです。
戦いの終わりとともに、不思議な出来事が起こりました。0世界の無機質なチェス盤の大地に、植物が繁茂し、一面の樹海に変わってしまいました。ナラゴニアは沈黙したまま、住民ごとこの世界に残ることになり、新たな0世界がはじまったことを人々に示すこととなりました。
また、三日月灰人はニーズヘッグと戦って消滅することになってしまいましたが、彼の姿からは「世界計の破片を体内に宿した人間」は、「願望を実現する強大な力」と「世界のしくみを理解する能力」を得るのではないかと、推測されています。